雷の音が違って聞こえる時があるのはなぜ?
「雷はどんな音?」と聞かれたらみなさんはどのように答えるでしょうか。
多くの方は「ゴロゴロ」と答えるかと思います。
しかし時折、「バリバリ」と空気が割れるような雷の音を聞くことはありませんか?
実はどちらも雷の音なのですが、なぜ同じ雷なのに音の違いが生まれるのでしょうか。
本記事では雷の音が違うケースについて解説しています。
「雷」の音が違うわけ
雷の音は大きく2種類存在します。
「ゴロゴロ」と低く響き渡るような音と、「バリバリッ」といった空気中が破れるような短く高い音です。
結論から申し上げると、上述の雷の音の違いは、雷までの距離に関係しています。
雷とは雲の中や空気中で行われる放電現象です。
雷が落ちた場所に近いほど「バリバリッ」といった鋭い音になり、遠いほど空気中の反射で音が変形するため「ゴロゴロ」という低く響き渡るような音になるのです。
雷の音の原因
空気は基本的に電気を通しません。
しかし雷は非常に強い電気であるため、空気中を無理矢理通ろうとします。
すると、雷が通った後の空気が高温になり激しく振動します。
この振動こそが雷の音なのです。
なぜ遠くの音は「ゴロゴロ」と響くのか
雷の音には、数多くの周波数の音が混在しています。
音は周波数が高いほど直進的に進むため、空気や障害物などの抵抗を受けやすいという性質があります。
反対に、周波数が低いほど空気抵抗や障害物の影響を受けにくいため、音が遠くに伝わりやすいのです。
そのため、雷の「バリバリッ」という高い破裂音が近くで聞こえ、「ゴロゴロ」という低い音が遠くに聞こえるというわけです。
雷までの距離の違いが音の違いにつながる
いかがでしたでしょうか。
以上、本記事では雷の音の違いについて解説させていただきました。
雷の音の種類によって、現在地が雷に近いか遠いかを大まかに判別できます。
「バリバリ」という鋭い音が聞こえた場合は、すぐに避難するようにしましょう。
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