日本の落雷死亡率や落雷の種類の違い
毎年、夏になると増加してくるのが落雷による被害です。
建物に落ちても停電などの被害を引き起こすことがありますが、人体に落下した場合は最悪の場合、死亡してしまうこともあります。
外で雷が鳴ったとき、落雷に遭うかもしれないと思う人は少ないでしょうが、実際に日本でも毎年落雷の被害に遭う人が発生しています。
そこで、本記事では、落雷による死亡率について解説します。
落雷の危険性がどれくらいか知りたい方や落雷が起こった場合に死亡率を下げる方法を知りたい方は、是非、参考にしてみてください。
日本での落雷による死亡率はどれくらいか
日本での年間の落雷被害者数は平均約20人で、そのうち死亡者数が約13人。
死亡率は約70%です。
落雷に当たる確率は100万分の1とされ、世界での年間被害者数は1000人ほどですが、死亡率は約30%で、日本の落雷死亡率は世界的に見てもかなり高いといえます。
日本での死亡率が高い理由として、一般に雷から身を守るための知識があまり浸透していない点が上げられます。
落雷の種類と死亡率
それでは、落雷によって死亡するのはどういう場合なのか、落雷による人体への雷撃の種類とともに死亡率をみていきます。
直撃
雷のパワーを電球に置き換えると、100Wの電球90億個分に相当します。
停電や節電などの心配は皆無になるほどの威力ですが、現時点では雷のエネルギーを貯蓄することができないのが残念です。
側撃
雷が落ちた物体の近くにいた人間へと放電する現象で、死亡率は70%と直撃の次に高くなっています。
歩幅電圧
落雷地点の近くにいるとき、地面を流れる電流の一部が人体にも流れる現象で、心臓に電気が流れる場合もありますが、ほとんどはしびれを感じる程度で死亡率はかなり低くなっています。
落雷の死亡率を下げる行動・上げる行動
落雷が起きたとき、どのような行動をとるかによっても死亡率は変わってきます。
落雷による死亡率を上げる行動には、落雷時、開けた場所や木の傍にいることが挙げられます。
雷は高いところに落ちやすいので、周りになにもないところでは自分に落ちる可能性が高くなります。
また、木の近くは側撃を受ける可能性が高く、雷雨のときに木の下で雨宿りするのは危険です。
逆に死亡率を下げる避難場所としては、建物や車の中のほか、4m~20mの高さの物体から4m以上離れた場所で頂点から地面までの45°のラインの内側は保護範囲といわれ、ほぼ安全な場所です。
落雷への正しい知識を身に着けて身を守りましょう
いかがでしたでしょうか?
この記事を読んでいただくことで落雷による死亡率についてご理解いただけたと思います。
日本の落雷死亡率は比較的高く、落雷への正しい知識を身に着けることが大切です。
どのような行動が危険・安全に結びつくかを理解すれば、冷静に自分の身を守れるようになるでしょう。
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