雷サージによる事故を防止する等電位化とその方法
「等電位化」というワードを聞いてもピンと来ない方がほとんどなのではないでしょうか?
本記事では、「等電位化」について、言葉の意味とそのメカニズムについて、初めて聞く方にもわかりやすく解説しています。
雷対策の一つとして知っておきたい方は、ぜひ本記事を参考にしてください。
等電位化とは
雷が落ちたことにより発生した過電圧を雷サージといいます。
この雷サージが電線を通じて室内に伝わることで、火花が発生して火災の原因となったり、電器設備のショートに繋がったりします。
等電位化とは、雷サージによる過電圧が発生したとしても、火花の発生や電器設備のショートを防ぐための方法を指します。
つまり、雷から電子機器や建物自体を守る上で極めて重要な役割を担っていると言えるでしょう。
雷サージでショートする理由
電位とは、電気の位置エネルギーのことで、高電圧から低電圧に向かって電流が流れることを指します。
雷サージは3000〜4000Vものエネルギーを持っています。一般的な家庭用電源の電圧は100V程度なので、圧倒的な差があることがわかります。
つまり、雷サージが家庭用の電気機器に流れ込むことで大規模なショートが起こるのです。
等電位化の方法①「統合接地」
統合接地は、建物内部の水道管やその他金属部分など、導電性を持った部分を共通の接地極に繋ぐことで、雷サージを全て地面に流すという方法です。「等電位ボンディング」と呼ばれることもあります。
簡単に言えば、建物内の金属部分をうまく接合させ、バランスよく雷の電圧を負担させることで、一部の電気機器がショートしたり、火花が発生したりするのを抑制するということです。
等電位化の方法②「SPD」
「SPD」とは避雷器といって、雷サージによる電子機器の故障を防ぐための雷害対策製品です。
この「SPD」を、電子機器につながっている電線や通信ラインに取り付けることで、雷サージを地面に流すことが可能になります。
等電位化は火花の発生や電子機器のショートを防ぐ
以上、本記事では「等電位化」とは何か、そして等電位化のメカニズムについて解説しました。
雷発生時に火花による火災を防いだり、電子機器の故障を防いだりする上で必要な知識として持っておきましょう。
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